ノルバスク(ニフェジピン)の適応症

ノルバスクはカルシウム拮抗薬と呼ばれる薬剤です。
ノルバスクの作用機序に関してですが、血管平滑筋に存在するカルシウムチャネルを阻害します。それによって血管平滑筋細胞内へのカルシウムイオンの流入が阻害されます。これによって血管平滑筋が収縮できなくなります。これによって血管平滑筋は弛緩し、血管は拡張します。
ノルバスクの特徴に関してですが、他のカルシウム拮抗薬と比較して、副作用が起こりにくいことが特徴です。カルシウム拮抗薬の代表的副作用には頭痛、顔面紅潮、歯肉増強などがありますが、これらは起こりにくくなっています。また作用持続時間が長、1日1回の服用で済むことも特徴の1つです。
ノルバスクの適応症に関してですが、適応症には2種類あります。
まず1つ目に高血圧症が挙げられます。ノルバスクによって血管を拡張させることで、血圧が下がるため高血圧症治療薬として使用されています。降圧作用が非常に高く、高血圧症における薬物治療の治療の主目的である降圧目標を達成するには手っ取り早い薬であるため高血圧症治療には最も使用されている薬の1つです。
また2つ目の適応症として狭心症が挙げられます。狭心症は心臓の機能を支える心筋に血液を供給する血管である冠状動脈内部が何らかの原因によって狭窄することで、血液の通り道が細くなり、血液供給が不十分となり、胸の痛み、息切れなどの症状を引き起こす疾患です。これが悪化して冠状動脈が完全に閉塞してしまうと心筋梗塞となってしまいます。ノルバスクは冠状動脈を拡張することによって、血液の通り道を広げ、狭心発作を起こさないようにします。
高血圧症には通常1日量が2.5~5mg、狭心症には5mgが使用されますが、いずれも適宜増減されます。

カルシウム拮抗薬であるノルバスクの効果効能

高血圧の治療薬として、カルシウム拮抗薬が良く処方されます。カルシウム拮抗薬はもともとは狭心症や不整脈など、心臓の病気の治療薬です。
カルシウムは血管の細胞に取り込まれると血管を収縮してしまう働きがあります。高血圧は心臓や血管に過度の負担がかかってしまう病気です。
血管を構成する細胞がカルシウムを取り込み血管が収縮してしまうと、血管内を流れる血液の量が減ってしまいます。しかし全身に送らなければいけない血液の量を減らすことは出来ないため、心臓は血液を送り続けなければなりません。
その結果、心臓や大量の血液を送らなければいけない血管に負担がかかることにより、高血圧の病状が進行してしまうのです。
カルシウム拮抗薬はそうなることを防ぐため、血管の収縮を防ぎ、血管を広げることで血圧を下げる薬として高血圧の人に処方されています。
カルシウム拮抗薬でよく処方されるものにはノルバスクがあります。狭心症などの心臓疾患にも処方されている薬で、心臓や身体の血管を広げて血流を良くする働きがあります。
血中での最高濃度になるのが6時間後、薬の効果が切れるのが36時間となっているため効果が穏やかだと言われています。服薬も1日に1回で良いという手軽さもノルバスクのメリットです。
今すぐに血圧を下げたいという人には向いていませんが、安全性が高く、同じカルシウム拮抗薬の中でも頭痛や動悸、ほてりといった副作用が起きにくいと言われているため、高血圧の処方薬としてノルバスクが第一の選択薬になっています。
また、ノルバスクはグレープフルーツやグレープフルーツジュースと一緒に摂取すると薬の効きが悪くなるため、食事の際には注意が必要となります。

ノルバスクと同等の効果を持つジェネリック

ノルバスクは高血圧症治療薬、狭心症治療薬として応用されています。その有効成分アムロジピンはCaチャネルを阻害することで、血管を広げ、血圧を下げたり、冠状動脈の血流を改善したりします。
ノルバスクは血管を広げる効果が強く、強い降圧効果が得られやすいため、高血圧症の治療にはさかんに使用されています。また副作用が起こりにくいことも特徴的です。さらに1日1回の服用で1日中効果が得られるため、長期的に継続服用が必要な高血圧症治療では重宝されています。
ただ併用薬のある場合には注意を要する薬となります。ノルバスクの有効成分アムロジピンは肝臓内の薬物代謝酵素であるCYP3A4によって代謝を受けます。
このCYP3A4で代謝される薬物というのは沢山あります。シクロスポリン、HIV治療薬、抗真菌薬、睡眠薬などが挙げられます。ただしCYP3A4の数は限られているため、このような薬とノルバスクを併用すると、代謝が滞り、体内の薬物量が多くなり、薬が効きすぎたり、副作用が現れることがありますので、注意が必要です。
ところでノルバスクにはジェネリック医薬品が存在します。ジェネリック医薬品とは、元々その薬を作った会社の特許が切れた後に他の会社が同一有効成分の製品を、研究開発費がかからない代わりに安価に販売しているものをいいます。
日本で承認のおりているジェネリック医薬品に関しては、厳しい生物学的同等試験、つまり有効成分が同じ量薬に含まれていて、それが体内に入った時に同等と認められる動態を示すと認められたものしか販売されていないので、有効性、安全性に関してはノルバスクと同等と考えてよいでしょう。
実際の薬価ですが、ノルバスク錠5mgは1錠あたり54.5円ですが、ジェネリック医薬品のアムロジピン錠5mgはどの会社のものでも32.2円と、ノルバスクの約60%の価格となっています。